冬の部屋は寒さ対策が必須ですよね。代表的なものでこたつやストーブがありますが、皆さんは何を使っていますか?今回は新潟の豪雪地帯にお住まいの「midori」さんが毎年行っている部屋での寒さ対策を教えてもらいました。日中と寝るとき、それぞれにおすすめな寒さ対策を紹介するので、是非参考にしてみてくださいね。
それならこんな方法はどうですか?今回は新潟にお住いの「midori」さんに聞いてみました。
#01 冬の部屋の寒さ対策どうしてる?
冬の寒さは、どなたにとっても辛いもの。
筆者が住む新潟の冬は、毎年2mくらいの高さの雪に囲まれます。地域によっては3mを超えるところもあります。
まさしく世界有数の豪雪地帯です。
気温がマイナスになる日はあまりありませんが、だいたい一日を通して0℃~1℃です。
雪が降り続き、どんよりとした空模様で晴れることはめったにありません。
寒いんですよね。家の周りに雪が留まっていると、とにかく寒いんです。
今回は、そんな雪国に住む筆者が冬を乗り切るためにおこなう【部屋での寒さ対策】をご紹介します。
寒がりの人や、冬をもっと快適に過ごしたいという方の参考になれば幸いです。
日中の寒さ対策
日中の寒さ対策についてご紹介します。
筆者の住む地域の冬は、気温が常に低く日も差さないので、家にいる間はずっと暖房をつけっぱなしです。
そこで気になってくるのが室内の乾燥です。長時間の暖房使用は、湿度の低下を招きます。
外は雪なので、窓を開けて換気をすれば湿気を簡単に取り込めるのですが、あたたかい空気が一気に逃げてしまうことが難点です。
換気のあとは、快適な温度に戻るまでそこそこの時間を寒さに耐えなければなりません。
家族がそろう大事な時間だったら、わずらわしく感じることもあります。
そういったことから、筆者の家では乾燥に配慮して日中の寒さ対策をおこなっています。
① 2つのパネルヒーターであたたか&乾燥知らず
寒い時期になると、まずパネルヒーターを部屋に設置します。
パネルヒーターは、乾燥しにくいという特徴があります。また、運転時の音が静かです。
在宅で仕事をしている筆者にとって、音が静かで乾燥しにくいパネルヒーターは、大変ありがたいアイテムです。
部屋が乾燥すると、筆者はすぐに喉が痛くなります。
風邪をひいたかも? と思うとその時点からでも風邪から免れる方法はないかと、気持ちが焦ってしまいます。
風邪をひくと、なんだか人生を損してしまっている感じがしますよね。頭がうまく働かず、いろいろなことが思い通りに進まなくて。
筆者も、子どもたちの世話、主人の弁当づくり、家事、仕事、とやることがあり、風邪で寝込むわけにはいかないので、喉の痛みにはかなり神経質になっています。
その点、乾燥せずに部屋をあたためてくれるパネルヒーターは、本当にありがたいです。
6帖くらいの部屋ならば、真冬以外はこのヒーターのみで過ごしています。
真冬になると、このパネルヒーターにプラスして足元用のパネルヒーターを使っています。
またパネルヒーター? と思われたでしょうか。
そうなんです。またパネルヒーターです。とにかく使い心地が気に入ってしまって。
2台目のパネルヒーターは、足元に特化した3面のパネル型ヒーターです。
このパネルヒーターは3面で足を囲むように設置します。
強・中・弱と3段階の温度調節が可能ですが、充分なあたたかさがあるので、筆者は「弱」モードのみ使用しています。
ひざ下全体をあたためてくれ、ひざ掛けですっぽり覆うとコタツのような使い心地が味わえて快適です。
足元が冷えていて、上半身ばかりあたたまってしまうと、頭がぼーっとしてしまうこともありますよね。
足を含め下半身を温めると、体全体の血流がスムーズになって脳の動きも活発化するそうです。
確かに足元があたたかいと、集中力も長く続くような気がします。
また、この3面パネルヒーターは折りたたみ式なので、使わない時期はコンパクトに収納できます。この点も大変ありがたいです。
冬の仕事部屋では、この2台のパネルヒーターで寒さを乗り切っています。
② 加湿器で体感温度を上げる
加湿器は乾燥対策として使用するのはもちろんですが、湿度は体感温度にも影響を与えるようです。
ヒーターや加湿器を製造するダイニチ工業によると、同じ室温25度の場合でも湿度30%と60%では、湿度60%のほうが体感温度は1.7度も上がるそうです。
加湿をするとあたたかく感じるということは、加湿によりヒーターの温度設定を低くすることもできそうですね。
なお、我が家のリビングでは、温水ルームヒーターを使用しています。
空気が汚れず、あたたかさの面でも頼りになるヒーターですが、ひどく乾燥してしまうことがデメリットです。
気が付くと湿度が20%程度にまでなっていることもしばしば。
そのため温水ルームヒーターと一緒に、必ず加湿器を使用しています。
実際、室温は充分なはずなのに、なんだか寒いと感じるときはたいてい加湿器をつけ忘れています。
湿度と体感温度は、やはり密接な関係にあるんですね。
③ ふくらはぎまでのレッグウォーマーを使用する
足首のみのタイプではなく、ふくらはぎまでのレッグウォーマーを使用しています。
以前は足首部分のみのレッグウォーマーを使用していましたが、冷えて辛かったのかふくらはぎをさすっている自分に気が付き、ふくらはぎまでのレッグウォーマーを使用するようになりました。
ふくらはぎが冷えから解放されると、寒さで体全体がこわばっているような感覚がなくなり体が楽になりました。
主人にも勧めると「これがあれば寒くない。もう手放せない。」と大絶賛です。
ふくらはぎまであるレッグウォーマーの使用効果は、思った以上によかったですよ。
薄手のタイプもあるので、スーツやパンツの下にも気軽に履けます。
お仕事場でも活躍が期待できますね。
④ 停電にそなえて電気のいらないストーブを用意しておく
真冬に停電が起きたら……と考えたことはありませんか。
筆者は真冬の停電を2度ほど経験しています。雪の重みで電線が切れてしまったのです。
雪が降り続くなか、暖をとるものが何もなくひたすら途方に暮れる状況でした。
除雪作業に追われ汗だくになりながらも、汗を流すシャワーを浴びることもできません。
布団にもぐりこんで暖をとるにはまだ日が高く、小さな子どもたちも眠くないのにじっと布団の中で耐えてなんていられません。
幸いにも、遠くない所に実家があったため、電気が復旧するまで家族5人、そちらで過ごさせてもらいました。
次の年も大雪となる予想がされていたので、また停電が起きるかもしれないと思い、電気がなくても使えるストーブを用意しておくことにしました。
我が家で用意したのはガスストーブです。
災害のときにも活躍してくれる、お湯も沸かせるタイプを選択しました。
停電は、いつ起きるかわかりません。停電になっても暖がとれて、お湯も沸かせるストーブはひとつ用意しておいてもいいかもしれませんね。
寝るときの寒さ対策
寝室が寒いと、なかなか眠れないことってありますよね。
寒いと交感神経を刺激してしまうため、実際に寝つきが悪くなりやすいそうです。
真冬でもあたたかく快適に寝られるように、筆者がしている寒さ対策をご紹介します。
① エアコンで部屋ごと布団ごとあたためる
掛け布団をめくり、部屋ごと布団ごとエアコンであたためます。肌に当たる面のヒンヤリ感をとにかく無くします。
布団乾燥機で布団をあたためていた時期もありますが、子どもが生まれて5人家族となってからはこの方法に変えました。
5枚の布団を1枚ずつ順にあたためるのは、手間も時間もかかるからです。
さらに、部屋があたたまっていることにより、絵本もたくさん子どもたちに読んであげられるようになりました。
それまでは、布団から出ている絵本を持つ腕が冷たくなって辛かったんですよね。
なお、部屋が乾燥してしまうので、エアコンは寝る直前にスイッチを切ります。
② 入浴後は脇目もふらず寝る準備
入浴後は子どもたちの世話が続きます。たとえば以下のような感じです。
- 体を拭くように促す
- パジャマを着るよう促す
- 髪を乾かす
- 歯磨き(仕上げ磨き)
現在、小さくて手のかかる子どもは2人いるので、2人分のお世話をしています。
続いて自分の髪を乾かすなど、寝る準備をします。
ここまで結構な時間がかかります。少しでも気を抜いたり、テレビを見てのんびりしていたりしようものなら体はどんどん冷えていきます。
一度冷えてしまった体は、あたためるのにずいぶんと労力を要するんですよね。
もう、エアコンでは太刀打ちできません。
布団乾燥機でガッチリあたためた布団にもぐりこんで、体があたたまるのをじっと待ちます。
こんな手間をかけなくて済むように、我が家では入浴後は、ひたすら寝る準備に向けて行動するようにしています。
やりたいことは入浴前に。本も布団の中で読むようにしています。
③ 首にタオルを巻く
三首(首・手首・足首)をあたためることは、冷え対策の基本とされていますね。
三首の周辺は皮膚が薄く、表面近くに太い血管が通っていることから、ここが冷えると全身に冷えが回ってしまうそうです。
睡眠時、手首・足首は布団に覆われているので寒さはそれほど気になりませんが、首はどうしても寒さを感じてしまいます。
そこで筆者は、寒さ対策としてタオルを首に巻いて寝ています。
睡眠時に着用するネックウォーマーや首元ベストも市販されていますが、毎日気軽に洗濯して使いたいので、首に巻くのは普通のタオルです。
雪国では洗濯物は外に干せないので、部屋干しのみになります。
洗濯物としてタオルが一枚増えたところで負担にはならないので「今日は冷え込む」という日には、必ずタオルを首に巻いて寝るようにしています。
④ 戸からのすきま風を防ぐ
部屋の戸からすきま風が入ってくると、どんなに暖房をつけていても寒く感じてしまいます。
寝室で横になった時、戸の下から入り込む冷気が頭をなでると、体がゾクッとし、頭から布団をかぶらないといられないような寒さと辛さを感じます。
すきま風対策として筆者の家では、すきま風ストッパーを使用しています。
これがあると冷気が流れ込んでこないので、安心して眠りにつけます。
好きな長さでカットでき、ドアでも引き戸(吊り戸タイプ)でも対応できるので、筆者の家でも数カ所で活躍中です。
さらにスキマテープのように貼り付けるのではなく置くだけなので、あたたかい時期には外してしまっておけます。見た目もスッキリするので重宝しています。
さいごに
今回は、雪国に住む筆者が冬を乗り切るための【部屋での寒さ対策】をご紹介しました。
心地よく、効率よく冬の寒さを乗り切るため、ふくらはぎまでのレッグウォーマーを使用したり、就寝時に首にタオルを巻いたりなど、簡単にできそうなことからぜひ試してみてくださいね。
まずはレッグウォーマーや首にタオルを巻いてみたりして、足首や首元から寒さ対策してみます。
そうですね。人によって合う合わないものもありますし、少しずつ試してみるといいですね。midoriさん、どうもありがとうございました。
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冬の私の部屋、すっごく寒くて困ってるんです・・・